コンパクトが売れる時代

時代の移り変わりによって、売れる商品にも変化が表われます。なぜならば、消費者のニーズや好みが変わることもありますが、経済状況や、他の要素も大きく影響を与えます。例えば、食品でいえば、健康ブームになれば、よりヘルシーなものが好まれる傾向になるでしょう。それ以外にも、格安のものが流行れば、とにかく金額を比較して購入する消費者の層が現れます。さて、近年自動車の販売にも変化が表れています。新車販売台数の上位に食い込んでくるのは、コンパクトカーや軽自動車、またはハイブリッドシステムなどを搭載した車です。それらの車には、一つ、もしくは二つのメリットがあります。まず、車体価格が安価であることにより、経済的であることです。また、二つ目の点として、購入してからの維持費の面で、やはり経済的です。低燃費の車であれば、ガソリン代を以前よりも減らせるかもしれません。また、国の補助金や、税金面での優遇処置を受けることができるかもしれません。このように、経済的なメリットが優先される世の中になっています。そこに、その他の動機を加えるとするならば、エコブームということもあげられるでしょう。環境の変化に敏感な関心を示して、大気汚染を少しでも減らしたいという高尚な目的のもとに、車に限らず、生活のさまざまな面でエコに取り組んでいる方も多いのです。そのような観点に立って考えますと、最近ではダイハツやスズキなど、小型車を中心に戦略を進めてきた会社の躍進も当然の結果と言えるかもしれません。そのことは、中古車業界に目を向けても同じでしょう。中古車販売店の店頭に並んでいる車も、以前のようなセダンタイプ、高級車から、ダイハツの軽自動車が目立つようになってきました。しかし、ダイハツもスズキも、これまでの実績の上に胡坐をかいていることができるわけではありません。売れ行きが好調な分野には、ほかの自動車メーカーも当然目を付けてきます。実際、最近ではホンダも軽自動車を販売していますし、日産にも同様の動きがみられます。また、今後海外のメーカーも、これまではあまり得意としていなかったコンパクトカーの分野での、日本進出を計画しています。これからも、ますます新車市場、中古車市場には目が離せないでしょう。それは、わたしたちの消費活動を反映しています。

自動車査定の心得

近年は、買い取り専門店での買取という方法が増えてきています。新車購入に際しても、一昔前までは、近くのディーラーで頼んで、下取りしてもらい、同時に新車を購入するという、ただ1件での査定と購入でした。それが、近年は、ディーラーでの下取りをすることにしている場合でも、買い取り専門店での査定をまず受けておいてから、ディーラーでの下取りを行うというケースが多いです。少しでも有利に下取りの交渉を進めようということです。